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このコーナーでは子供たちのサッカーに関して保護者の方、学校の先生、プロのコーチからお父さんコーチまで、皆様からのお問い合わせや、質問、そしてトピックス等を交え、ジェイルーツメソッドの一部を紹介しながら掲載いたします。

第1回 子供ってすごい。

指導の現場に立っていると日々このような気持ちになります。上手とか上手くできないとか関係なく、いろんな場面で感心・感激・感動させられます。

先日あった出来事を紹介します。ジェイルーツサッカーアカデミーにお兄ちゃんが所属している兄弟のお話です。

弟はお迎えのお母さんと一緒にトレーニング終了後間際にやってきます。トレーニング中も他の弟軍団とコート周りを裸足で駆け回っていました。スタッフも「元気でいいなぁ」「サッカーにはあまり興味ないのかな」と思うくらいでそれ以上、気にとめていませんでしたが、ある日お母さんが弟を入会させたいとやってきました。

そのお母さんの話では、体操クラブに入っていた弟が、お母さんも知らぬまに体操の先生の所へ行き、自ら「僕は体操やめます。サッカーをします」と言ったそうなのです。先生も驚いてお母さんに相談したそうなのですが、本人は断固として決意を変えることなく「僕はサッカーやるんだ」と言い張ったそうです。お母さんも本人からやりたいと言い出したことを尊重してあげたいということでした。

なぜそうなったのかという我々の質問に対して、少し前に参加したファミリーサッカー?お兄ちゃんとするサッカー?ユニフォームが着たかったのかな?と様々なことが考えられるそうですが、真実は本人しかわからないそうです。

この話は実話で、僕自身も長く指導者をしていますが、5歳になって間もない子供が自分の意思で物事を決め(ここまではできると思うのですが)自ら先生のところへ違うスポーツをすると伝えにいくという行動をおこしたことが感動に値します。僕はこの話を聞いたときに鳥肌がたつとともに、嬉し涙が出そうでした。

アカデミーに来るからということでなく、こんな小さな子が「自分で決めて」「自分で行動した」ことに感激しました。保護者の方の教育方針や子供との関わり方、距離のとり方も多大に影響していると思いますが、子供の秘める力をあらためて見直す出来事でした。

このお話のポイントは
・子供がお兄ちゃんをはじめ家族の中でいろんな関わりを持って過ごしていたこと(時間の共有)
・子供自ら言い出した意見を体操の先生、保護者の方が尊重してあげたこと
この2点だと思います。

子供は子供なりに独特の世界の中で物事を見極めたり感じたりしているのでしょう。「自分で判断して行動しよう」などという言葉をサッカーの強化の第一線でも耳にしますが、子供はそれをやってのけるのです。やはり幼少の頃からの子供の環境を大人が必要以上に手を加えることなく見守ることが大切であるとあらためて感じました。やっぱり子供ってすごい!

by Jroots

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